2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

鎌田浩毅『座右の古典』

// 古典を案内した本はけっこう多いけれど、この『座右の古典』は「とにかく時間がない社会人・特にサラリーマン向けの読書案内」といった感じで、50冊の古典を取り上げてその一つ一つの内容や要点を分かりやすい文章で説明している。 中でも「使える」のが…

村上陽一郎『あらためて教養とは』

// 村上陽一郎氏といえば、大学入試の現代文で度々出題されて、まあそんなに難解な文章ではないものの散々苦しめられた。去年まで受験生だった身として、正直あまり良いイメージはないのだけど・・・ なぜ今この著書を読もうと思ったのか、これにはちゃんと…

映画『勝手にふるえてろ』(ネタバレ)

// 『勝手にふるえてろ』を観ずに映画好きを名乗るなって きのうのわたしにいうてやりたい(今橋愛っぽく) 「優れた」映画と「好き」な映画って実は違うというか、その二つを満たしているものはもちろん存在するんだけれども、観た後に自分が何を考えるか、…

「ファークライ4」をクリアした話

// フィクションにバッドエンドは必要だろうか? これまで自分自身、ハッピーエンドばかりでは良い作品は生まれない、むしろバッドエンド気味の方が作品として深い余韻を残す、優れた作品にはハッピーエンドは少ない、などと思ってきた。しかし、「ファーク…

「願ってやまない」

// 最近、「願ってやまない」という、よくある言い回しは、「もう諦めている」ことの裏返しなのではないかと思っている。 デジタル大辞泉には [連語]《動詞「や(止)む」の未然形+打消しの助動詞「ない」》(「…してやまない」の形で)どこまでも…する。…

セルゲイ・パラジャーノフ『ざくろの色』

// 大学の図書館というのは暇人にとっての聖地みたいなもので、中でも、自由に映画や記録映像を観られる視聴覚コーナーには驚くべきほどの量の洋画が揃っている。 このセルゲイ・パラジャーノフ『ざくろの色』も、もちろんその蔵書(というか、蔵DVD)である…

ブログなんて始めるつもりじゃなかった

// 大学生はブログなんてやらないほうがいい、そう思いながらブログを始めることにした。 あまりにも暇すぎると、人はブログを始めるのだと気付いて、もしかしたら大学の食堂で一人カレーを食べているあいつもブログをやっているのかもなあ、と思った。 基本…